小野照崎神社
小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)は、下町の風情溢れる住宅街にひっそりと佇んでいる神社。
この神社は、元々別の場所にあり、現在の場所に移ってから、既に300年以上の間、江戸の人たちを守り続けてきました。
祀られているのは、学問の神様・菅原道真命(すがわらのみちざねのみこと)。
たくさんの受験生が訪れている場所でもあります。
また、小野妹子の子孫で平安時代に活躍した歌人・小野篁命(おののたかむらのみこと)も祀られていて、芸能の神様として信仰されています。
「芸能守り」も売られていて、和田アキ子さんがプライベートで訪れたこともあるそうです。
境内には、富士山に見立てた「下谷坂木の富士塚」があります。
富士山には、安産や縁結びの神様・木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)がいるといわれ、古くから信仰されてきました。
そのため、江戸時代には、富士山から溶岩石を運び、いつでも参拝できるようになりました。
毎年6月30日と7月1日には、一般開放されていて、この富士塚に登ることができ、富士山を登ったことと同じご利益があるとされています。
その歴史の古さから、国の重要有形民族文化財の指定も受けています。
またこの場所は、関東大震災や東京大空襲の時、火災を逃れた奇跡的な場所でもあります。
■東京・台東区 小野照崎神社 富士塚「坂本富士」のお山開き(再生時間:22分28秒)