熊野古道
熊野古道(くまのこどう)は、紀伊半島南部にある熊野三山の参詣道。
中辺路の全行程は約125キロメートルもあります。
■熊野古道を歩く(再生時間:5分36秒)
滝尻王子〜熊野本宮大社
滝尻王子から熊野本宮大社のルートは、中世の頃から聖域の入口と最重要視されていました。
登り始めて約15分のポイントには「胎内くぐり」があり、女性が岩穴をくぐると子宝に恵まれ、安産になると言われています。
男性がくぐり抜けると、今までの罪を熊野の神々が許してくれて、新しい自分に生まれ変わる、とされています。
出発地点から約31キロメートルの場所には、腰痛地蔵があります。
見た目は普通のお地蔵さんですが、腰の部分が割れています。
この割れた部分にお賽銭をあげて、お地蔵さんの腰をさすってあげると、腰の痛みが消えるとされています。
案内板などは無いため、普通に歩いていると見逃してしまうので、注意が必要。
熊野本宮大社〜熊野速玉大社
熊野本宮大社から熊野速玉大社のルートは、熊野川を船で下る約35キロメートル。
熊野速玉大社には、御神木「梛の大樹(なぎのたいじゅ)」があります。
樹齢約1,000年。
梛の葉は葉脈が縦にしかなく横に切れないため、縁があるということで参拝したり、お金に縁がありますようにと財布に入れる人も多くいます。
ただし、落ちている葉を拾わなければご利益がないので注意。
熊野速玉大社〜那智大社
熊野速玉大社から那智大社のルートは、全長約22キロメートル。
大門坂は、熊野古道の中でも人気のスポットになっています。
那智大社を参拝した後は、別宮・飛瀧神社(ひろうじんじゃ)の御神体でもある那智の滝へ。
那智の滝は、日本一の落差133メートルの滝。
また、「延命長寿の水」もあり、滝つぼの水が直接引かれています。
那智大社〜熊野本宮大社
那智大社から熊野本宮大社のルートは、雲取越(くもとりごえ)。
熊野の神々が降り立ち、談笑したといわれ、現在も当時の情景が色濃く残る古道。
真の熊野古道とも言われています。
「円座石(わろうだいし)」は、熊野三山の神様が座り、お茶を飲んでお話をした、と伝えられています。
石の上には梵字(古代インド文字)があり、右から阿弥陀如来(熊野本宮大社 本地仏)、薬師如来(熊野速玉大社 本地仏)、観音仏(熊野那智大社 本地仏)と書かれています。
「百聞ぐら(ひゃっけんぐら)」は、ここで夕日を見ることができると、熊野の神々の祝福を受けられる、とされています。
アクセス
■所在地
三重県〜奈良県〜和歌山県
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